折りたたみ・移動式 カーポートシェルターORIBAKO – 4×4車から防災へ

こんにちは。株式会社大分フォーバイフォー 代表の衞藤正憲です。
私たちはこれまで、四輪駆動車の販売・改造・整備を中心に、大分を中心に地域のカーライフを支えてきました。車を愛し、アウトドアやカスタムの楽しさを追求する一方で、私自身、長年にわたり災害の現場とも深く関わってきました。

その経験の積み重ねが、「ORIBAKO(オリバコ)」という新しい防災シェルターを生み出すきっかけになりました。

災害現場で見たもの

私たちの会社は、県警本部の依頼で災害対策用車両を制作しました。
普通の車が立ち入れない浸水現場に入り、停まった車を引き出し、人を救助し、時には被災地の役所や警察署まで物資を届ける…。私たちが制作した特殊車両は、東日本大震災や全国の大規模災害の現場で働き続けてきました。

しかし現場に立つたびに、もう一つ大きな課題を痛感しました。
それは「人の休む場所」「暮らす場所」が圧倒的に足りないということです。

被災者の方々はもちろん、救助にあたる警察・消防・ボランティアの人々までもが、プライバシーのない体育館や、狭い車内での宿泊を強いられていました。長時間の活動で疲れ切った体を休める場所がなく、心身ともに追い詰められていく姿を何度も目の当たりにしました。

自分自身の被災経験から

熊本地震の際には、私の身内も被災しました。障がいを持つ家族を連れて避難所に行きましたが、周囲の目やプライバシーの問題で長く滞在するのは難しく、結局自宅の敷地に戻り、車で寝泊まりすることになりました。

幸い立派なカーポートがあったため、ブルーシートや材料を使って簡易的な住まいを作り、約半年間を過ごすことができました。その時に痛感したのです。

「もし、すぐに組み立てられて、家族単位で安心して眠れる空間があったら、どれほど救われるだろうか」と。

ORIBAKOという答え

そこで私たちが考えたのが「折りたたみ・移動式カーポートシェルター ORIBAKO」です。
普段は自宅のカーポートとして使え、災害時にはそのまま家族の避難シェルターに変わる。

  • 約1時間で設営完了
  • 太陽光パネルと蓄電池で電気を確保
  • 雨水を利用できる浄水システムで水を確保
  • トイレブース
  • ベッドやテーブルを壁面に収納し、展開するだけで生活空間に
  • 4〜5人が2週間生活できる備蓄を搭載可能

これらを全て「2tトラックで運べるサイズ」に収め、複数台を連結することで“小さな村”をつくることができます。

私たちの合言葉は「BKT48」。
Bed・Kitchen・Toiletを48時間で現地に届け、暮らしを立ち上げるという意味です。

平時にも役立つ存在に

防災の道具は「使わないまま眠らせてしまう」のが最大の課題です。
ORIBAKOは、平時には「カーポート」や「趣味の部屋」「現場の休憩スペース」として活用できます。

  • 家族の愛車を守る車庫として
  • 夏はエアコン付きの休憩室として
  • 冬は暖かい仮設オフィスとして
  • 趣味の作業場や“男の秘密基地”として

「毎日役立ち、もしもの災害発生時には命と暮らしを守る」。
それがORIBAKOのコンセプトです。

願い

私たちはこれまで、車づくりを通じて多くの命を守るお手伝いをしてきました。
これからは、車に加えて「住まい」や「安心できる空間」を届けることで、災害時の不安や不便を少しでも減らしたい。

「避難所では眠れなかった」「プライバシーが守れなかった」「ペットを連れて行けなかった」──そんな声を少しでも減らし、
「家族で安心して過ごせた」「もしもの時も備えがあったから落ち着けた」と言っていただけるような未来をつくりたいと考えています。

2025年12月の発表発売を目指し開発を進めています

ORIBAKOは、まだ新しい挑戦です。
大分県・大分市とも協議を進めながら、自治体や企業様への導入。そして一般のご家庭にも導入しやすい形を整えていきます。

「防災は特別なものではなく、暮らしの一部である」
その思いを胸に、私たちはこれからも開発を進めてまいります。

現時点では、2025年12月の発表発売を目指し、開発や発信を行っていこうと思っております。
どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。

株式会社大分フォーバイフォー
代表取締役 衞藤 正憲

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